ワークプレイス改革「第1弾」|ワンチームを実現するオフィスの構築

働き方の変化に合わせて可変するアジャイルオフィスの採用

日野自動車株式会社様は、トラックやバスの製造、ディーゼルエンジンなどコンポーネントの製造などで、グローバルな事業を展開し、日本国内だけでなく世界市場においてもその地位を確立されています。
このたび「働きやすい・働きたい」職場の構築を目指すワークプレイス改革の第一弾として、本社オフィス一部フロアのリニューアルを実施されました。IT企画部プロジェクトメンバーの皆様と共につくりあげられたオフィス空間について、リニューアル前の課題や苦労された点、こだわったポイントなど、プロジェクトメンバーである齋藤様、船本様、茂田様、山本様、総務部の篠田様、川崎様にお話を伺いました。

日野自動車株式会社

IT企画部 業務システム室 齋藤歩 様、IT企画部 ITマネジメント室 船本将志 様、IT企画部 インフラ基盤室 茂田佳紀 様、IT企画部 業務システム室 山本将史 様、総務部 管財グループ 主幹 篠田一夫 様、総務部 管財グループ タスクリーダー 川崎順子 様

所在地 東京都日野市日野台3-1-1
URL https://www.hino.co.jp/
業種 製造業
人数 約300名
面積 290坪

オフィスリニューアルのきっかけを教えてください

(齋藤様)
リニューアルを実施する前のオフィスは、掃除が行き届かない場所があったり、収納スペースが足りず机の上や下に置かざるを得ない荷物があったりと、オフィス空間として整っている環境ではありませんでした。そのタイミングで異動されてきた部門長の「職場環境を良くしていこう」という声かけの元、自発的に手を挙げたIT企画部・日野コンピューターシステム株式会社(以下、HCS)の有志メンバーでプロジェクトを立ち上げ、スモールスタートでオフィス環境の改善活動を開始しました。活動を進めている中で、メンバー内に仕事のやり方自体を変えていきたい、そのためにはオフィスを抜本的に変える必要があるという思いが生まれ、オフィスリニューアルの検討を始めました。

(川崎様)
働きやすい・働きたいオフィスの構築を目指して、全社的な検討を開始したタイミングで、IT企画部のプロジェクトリーダーより「オフィスリニューアルについて相談に乗ってほしい」という依頼を受けました。総務部が検討していた実験的な要素も踏まえ、IT企画部のメンバーと連携して、今回のオフィスリニューアルを実施することになりました。

オフィスリニューアル実施前、貴社の働き方や働く環境における課題を教えてください

働き方の変化に合わせたオフィス空間

(船本様)
私たちは、日野オフィス・渋谷オフィス・自宅の3か所で、業務内容に応じて働く場所を選択しています。コロナ禍での働き方変化により、WEB会議が主流になったと思います。WEB会議の音漏れや周囲の音が気になって作業に集中できないなど弊害が生じていました。

社内コミュニケーションの促進

(茂田様)
IT企画部ではコミュニケーションの促進・強化を目指してさまざまな施策を打っていました。しかし、整然と並んだロングデスクに、コロナの影響でアクリルパネルを立てていたため、コミュニケーションの取りづらさを感じていました。予備校の個人ブースのような環境でしたね。

(齋藤様)
大人数でディスカッションする空間はなかったように思います。WEB会議しか選択肢がないというような状況でした。

(川崎様)
総務としても、オフィス内什器の老朽化やコミュニケーションエリア・ハイブリッドワークに適したさまざまなツールの不足を感じていました。

オフィスリニューアルの際、課題解決に向けてこだわったポイントやその理由、またそれを実現した手段について教えてください

多様なコミュニケーションスペースの構築

(齋藤様)
IT企画部とHCSを合わせて『one digital』とするコンセプトの元、ワンチームで新しいものを生み出し、世の中に貢献し続けることができる組織を実現するためにはどのようなオフィス空間をつくり上げるべきなのかを考えました。リニューアルしたオフィスの中央には、ラウンジスペースやチームシンキングスペースなど多様な対話型コミュニケーションスペースを設置することで、さまざまなメンバーと対話や議論を重ね、より良いものをつくり上げていけるように工夫をしています。リニューアル前のオフィスには、大人数でディスカッションができる空間はありませんでしたが、現在は、WEB会議に必要な機能を搭載しているインタラクティブホワイトボードなどのツールを活用しながら、リモートでも対面のような感覚で対話ができるオープンディスカッションエリアも構築しました。また、完全フリーアドレスを導入しているため、誰がどこにいるかわからない状態を解消できるよう、座席位置見える化システムを採用しています。渋谷オフィスやHCSの八王子オフィスともカメラを繋ぎ、勤務場所が違っても話しかけたいときに話しかけられる環境を整備しました。

アジャイルオフィスの採用

(船本様)
リニューアルしたオフィスは配線の工夫や可動式オフィス家具の採用により、自分たちでレイアウト変更が可能な仕様にしています。プロジェクトメンバーで話し合い、すでに何度かレイアウト変更を実施しましたが、とてもメリットを感じています。

全社への横展開

(川崎様)
弊社では公平・楽しい・機能的をキーワードに 「行きたい職場」を目指し、全社的なワークプレイス改革を進めています。今回のリニューアルはその第1弾として、社内では「実験の場」と位置づけており、社員にリニューアルしたオフィスを実際に見て、使ってもらえるようできる限りオープンな環境にしています。今後も各部と協業して日野自動車のオフィスを作っていきたいと思います。

オフィス家具のリユース

(川崎様)
オフィスリニューアル前に使用していた家具は、すぐに廃棄するのではなく、社内や関係会社でリユースをし有効活用した他、中古家具や有価物として売却し環境負荷を下げるよう努めました。

オフィスリニューアルの際、苦労した点は何ですか?またそれをどのように乗り越えられたのか教えてください

社内理解を得ること

(齋藤様)
今回リニューアルを実施したIT企画部のオフィスは、社内全体で見ると執務空間としてそこまで老朽化が進んでいるわけではなく、他にリニューアルすべきフロアがあるのではないか、どうしてIT企画部のオフィスをリニューアルするのか、という意見を受けました。私たちとしては、IT企画部が最初に新しい働き方をつくっていく使命を持っていると考えていましたので、プロジェクトメンバーにてコクヨさんや同業他社様のオフィス見学を実施しながら、自分たちがどのようなオフィス空間を構築し、そこでどんな働き方をするのか、どのように会社・社会に貢献するのか検討を進め、内容をしっかり伝えていくことで理解を得られるよう意識しました。

オフィス構築の経験者がいなかったこと

(齋藤様)
プロジェクトメンバーは比較的若手メンバーや中途採用者が多かったこともあり、オフィス構築の経験者がおらず、やりたいことはあっても何から手を付けて良いかわからないという状況でした。また、今回リニューアルしたオフィスには、IT企画部とHCSの2社が在籍していたため、工程調整や問題解決、合意形成などに時間を要し、一度はスケジュールの延期を余儀なくされました。しかし、IT企画部・HCSそれぞれの得意領域で力を発揮できたこと、総務をはじめ、社内のさまざまな部署の方々の力を借りられたことで、無事オフィスリニューアルをやりとげることができました。

(川崎様)
プロジェクトメンバー、総務部、コクヨさんで何度も話し合いを実施し、検討を進めていきました。プロジェクトメンバーでは経験のない、工事系業者とのやり取りや、日程調整などは総務にて支援することで、プロジェクトメンバーの想いが詰まったオフィスを無事構築することができました。

オフィスリニューアル後、従業員の皆様の働き方はどのように変わりましたか?感じておられる効果や予想外の反応(良・悪含め)などありましたら教えてください

(齋藤様)
リニューアル後にアンケートを実施しました。約8割の従業員がリニューアル後のオフィスに対して満足しているようです。コミュニケーションの質が向上した、仕事に対するモチベーションが高まったというメンバーも半数以上いるという結果でした。さらに、これからプロジェクトメンバーとして活動に参加したいと回答してくれたメンバーも多数いて、うれしい驚きでした。
IT企画部とHCSでは、サンクスポイントという制度を採用しています。月次でほめた数とほめられた数が多い人が表彰される、というシステムになっているのですが、その表彰式を、リニューアルしたオフィス中央のオープンディスカッションエリアで実施しています。このような取り組みは、オフィスをリニューアルしたからこそできたことなので、よかったと感じています。今後も、働き方にあわせて継続的にオフィスを変化させていきたいと考えています。

(船本様)
私は元々卓球部に所属していたのですが、それに絡めた卓球イベントの開催や、セミナー・勉強会の実施など、環境を整えるだけでなく、同じフロアで働くメンバーのコミュニケーションがより促進されるような仕掛けも、プロジェクトメンバーで検討・実施をしています。

コクヨマーケティングをオフィス構築のパートナーとして選ばれた理由を教えてください

(齋藤様)
私は品川と霞が関にあるライブオフィスを見学しました。オフィス内にグリーンが多数配置されていたり、テラスがあったりと驚きが多かったですが、なにより働き方にも多様なスタイルがあることをオフィス見学で体感して、大きな衝撃を受けました。コクヨさんのようなオフィスで働いたら、新しい発想の創出や、モチベーションの向上につながるだろうなと感じました。コクヨさんのオフィスや働き方を目指すなら、コクヨさんにお願いするのが一番と考え、オフィスリニューアルのパートナーはコクヨさんお願いすることになりました。
営業担当の方は、私たちよりも弊社の社内事情をよく理解されているのではないか、というほどの知見をお持ちで、我々の想いに寄り添った提案をくださっていると感じました。
社内的にもコクヨさんにお願いしておけば間違いないという認識で、とても心強かったです。

(船本様)
どんな要望に対しても前向きに検討し対応くださったので、大変助かりました。営業担当の方も話しやすく、相談しやすい雰囲気をつくってくださってありがたかったです。

このプロジェクトの納入事例

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