リフレッシュスペースとは、オフィスで働く社員が「リフレッシュできる空間」のことを指します。カフェのようなくつろぎ空間や、ファミレスのようなソファーブースなど、さまざまなリフレッシュスペースがあります。本記事では、リフレッシュスペースを導入する効果やメリット、納入事例について詳しく紹介します。
リフレッシュスペースとは?
リフレッシュスペースとは、業務から離れ「社員がリフレッシュできる空間」のことです。在宅勤務とオフィスワークを取り入れたハイブリッドワークが広がる中、オフィスはワーカーが“行きたくなる場”、“出社する価値のある場”へとアップデートが求められています。そのような背景を踏まえ、オフィスの快適性やコミュニケーション促進などを目的にリフレッシュスペースの設置を検討する企業が増えています。
オフィスにリフレッシュスペースを設置する6つのメリット
リフレッシュスペースを設置することで、コミュニケーションの活性化や企業のイメージアップなさまざまなメリットがあります。以下で詳しく解説します。
社内のコミュニケーションが活性化する
例えば、固定席のオフィスでは自部門の社員とコミュニケーションが取りやすい一方で、他部門の社員とのコミュニケーションが希薄化しやすいと言われています。誰でも気軽に利用できるリフレッシュスペースを設置することで部門を超えたコミュニケーションをとることができるでしょう。
企業ブランディングにつながる
リフレッシュスペースは企業ブランディング効果にもあると言われています。リフレッシュスペースがあることで、来客者に対して良い印象を与えることができるでしょう。また、オフィス環境を重視する学生が増えていると言われています。リフレッシュスペースは働きやすい環境のアピールにもつながるでしょう。
心身をリフレッシュできる
リフレッシュスペースの目的のひとつに「社員の心身をリラックスさせ、仕事の息抜きの機会を提供する」ことがあります。仕事の合間に利用できるオフィス内のカフェスペース、ほかの社員とコミュニケーションがとれるラウンジ、ゆったりとくつろげるソファーブースなど、リフレッシュスペースを設置することで、従業員に癒やしの場を提供することが可能です。
生産性の向上を期待できる
生産性を高めるには、適度な休憩を挟み、オンオフを切り替えることが大切と言われています。リフレッシュスペースを使って、気持ちを切り替えることで生産性の向上につながるでしょう。
人材の定着につながる
リフレッシュスペースなどの働きやすい環境を整えることで社員の満足度があがると言われています。その結果、人材の定着につながるでしょう。
発想力、創造力の向上を期待できる
くつろいだ状態でいると、通常よりも発想力や創造力が高まると言われています。リフレッシュスペースで部門を超えたコミュニケーションをとったり、くつろぐことで新しいアイデアが生まれたり、ビジネス価値の創造につながるでしょう。
リフレッシュスペースを新設するときのポイント
社員誰もが快適に使えるリフレッシュスペースをオフィスに新設する際は、以下の6つのポイントを意識しましょう。リフレッシュスペースのコンセプトや、設置場所に求める条件をしっかりと検討することで、自社のカラーに合ったオフィスづくりにつながります。
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コンセプトを明確にする
なぜリフレッシュスペースを設置するのか、コンセプトを明確にすることが大切です。たとえば、従業員のリフレッシュをメインとする場合、快適なソファーやクッションなどの家具や、ゆっくりと飲食できるスペースなど、心身のリラックスにつながるスペースがよいでしょう。一方、ミーティングなど多目的利用の場にする場合、作業がしやすいテーブルを置いたり、Wi-Fiを設置したりするとよいでしょう。
▼リフレッシュスペースのコンセプトについて詳しく知りたい方はこちら
設置する場所をしっかりと検討する
目的にあわせてリフレッシュスペースの設置場所を検討するとよいでしょう。例えば、リフレッシュを目的とする場合、オフィス内の人通りが少ない場所がおすすめです。コミュニケーションの活性化を目的とする場合、オフィスの動線上がよいでしょう。
リラックスできる場所にする
「執務室からの視界を遮る」「執務室と色使いやレイアウトを大きく変える」などの工夫により、リラックスできるリフレッシュスペースになるでしょう。また、木のぬくもりを活かした温かみのある空間づくりもおすすめです。
プライバシーに配慮する
開放的なリフレッシュスペースを設置すると、社内コミュニケーションの活性化につながります。しかし、あまりにもオープンな空間にしてしまうと、周囲の視線や音が気になり、かえってリラックスできなくなる可能性があります。間仕切りのある半個室ブースや、座ると視線が遮られるソファーブースを設置するなど、従業員のプライバシーに配慮することも大切です。
飲食ができる場にする
リフレッシュスペースの利用率を上げるために、ドリンクやお菓子を用意することもおすすめです。ドリンクやお菓子を用意する場合は、運用ルールもあわせて策定することで、社員が気持ちよく使える空間となるでしょう。また、運用ルールは目に付くところに掲示することで、ルール遵守につながります。
多目的に使える場所にする
リフレッシュスペースの用途をひとつに絞らず、多目的に使える場所にするのもおすすめです。たとえば、会議やミーティングも可能な設計にしておくと、急な来客の際に応接間として活用したり、会議室が足りないときに臨時の打ち合わせを行ったりと、さまざまな用途に使えます。また、ランチタイムは食事を優先するなど運用ルールをつくるとよいでしょう。
リフレッシュスペースの事例3選
開放感あふれる休憩スペースを設置し、未来の夢につながるオフィスを実現 富士インキ工業株式会社様
富士インキ工業株式会社様は創業75周年を記念し、開放感のあるフリーアドレススペースや休憩スペースを設置した新工場を設立しました。休憩スペースは日当たりのよい窓際にあり、仕事の合間にくつろげるカウンター席も用意。明るい照明や緑の観葉植物を設置することで、リラックスできる空間づくりに成功されています。
▼富士インキ工業株式会社様の事例について詳しく知りたい方はこちら
創業75年の歴史とこれからの未来の夢につながるオフィスへ
250平米を超える「社員ファースト」のラウンジエリア 日本エンジニアリング株式会社様
日本エンジニアリング株式会社様は、オフィス移転をきっかけとして、執務室の中央に250平米を超えるラウンジエリアを設置しました。ラウンジエリアは、ランチや懇親の場として使えるコミュニケーションエリア、シンボルツリーを中心に社員が集うミーティングエリア、ソファー席でくつろげるリラックスエリアの3つにわかれ、社員のさまざまなニーズを満たす「社員ファースト」なリフレッシュスペースとして活用されています。
▼日本エンジニアリング株式会社様の事例について詳しく知りたい方はこちら
社員ファーストのオフィス空間構築
「社員のつながり、お客様のつながり」を強化するオフィスづくり マグマックス株式会社様
マグマックス株式会社様は、オフィスが抱える課題解決のため、移転を決意されました。移転後オフィスでは、「社員のつながり、お客様とのつながり」をコンセプトにABWコーナーやミーティングコーナーを設置しました。とくにABWコーナーはオフィスの入り口近くにあり、大きなカウンターテーブルを通じて社員や顧客がコミュニケーションを楽しむ機会を提供しています。
▼マグマックス株式会社様のインタビューについて詳しく知りたい方はこちら
社員とお客様とのつながりを強くし、オフィスを育てていく
社内コミュニケーションを活発化させる空間づくりでオープンイノベーションを推進
株式会社島津製作所様は、オープンイノベーションの推進を目的として、社内コミュニケーションを活発化させるオフィス空間づくりに取り組んでいます。新しく建設された新研究棟には、リフレッシュエリアとして畳の瞑想ルームがあり、仕事の合間に頭をすっきりさせることが可能です。また、コミュニケーションエリアは靴を脱いで利用する小上がりの空間になっており、くつろぎながら打ち合わせやミーティングを行うことができます。
▼株式会社島津製作所様の事例について詳しく知りたい方はこちら
社内外の交流を活性化させ、オープンイノベーションを推進させる「Shimadzuみらい共創ラボ」
まとめ
オフィスにリフレッシュスペースを設置することでと、社内コミュニケーションの活性化や、リクルート効果や、生産性やモチベーションの向上など、さまざまな効果が期待できます。
コクヨマーケティングは年間25,000件以上の豊富な実績から、働き方に合わせた空間を提案します。オフィス移転や移転後のオフィス維持・運用に至るまで、ワンストップのサポートが可能です。コクヨ社員が実際に働くオフィスを体感できる「オフィス見学会」を実施しているので、ぜひご活用ください。
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