オフィス物件を探す際は、あらかじめ選定条件を整理して決めることが重要です。
また、物件を決める際は、インターネット等の検索で得た情報だけではなく、実際に現地に訪問して、様々な条件を確認したうえで判断する必要があります。
この記事ではオフィス物件の探し方の流れや注意点を解説しています。失敗しない物件選びのコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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オフィス物件の探し方の流れ
オフィス物件の探し方を、6つのステップに分けて解説します。以下の流れを参考に、希望の物件を探しましょう。
1.必要な面積を確認する
オフィスに必要な面積は、ワークスタイルや業種によって大きく異なります。
例えば「テレワークを導入していて、社員全員分の座席確保は不要」「コールセンター業務を担う社員は固定席、営業職の社員はフリーアドレス席」など、企業ごとに最適なデスクの数や確保すべきスペースも異なります。
単純に「従業員数が多い」=「広いオフィス面積が必要」というわけではありません。
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また、面積だけでなくフロアの形状にも注意が必要です。
長方形や正方形にフロア形状が整った「整形空間」や、内部に柱がない「無柱空間」は、レイアウト効率が良くおすすめです。一方、フロア内に柱が建っている場合には、柱をうまく有効活用できるかどうかがポイントとなります。
2.希望するエリアを決める
希望するエリアは、都道府県などの広い範囲ではなく、市区町村などの狭い範囲からエリアを決めます。そこから物件の面積や沿線、駅からの距離などの具体的なイメージを固めましょう。自社のワークスタイルを想定した上で、希望エリアの候補を3つほどに絞ることをおすすめします。
3.予算を立てる
オフィス物件にかかる予算を立てることで、さらに候補が絞られます。ビル入居時には、毎月の賃料だけでなく、契約時にかかる保証金や仲介手数料なども必要となります。
また、引っ越しや家具購入費などオフィスを移転にかかる費用は以下のコラムで詳しく紹介していますので参考にしてください。
4.希望するエリアの会社に連絡する
エリアと予算が決まった後は、希望するエリアのオフィス物件を扱う会社に連絡をします。オフィス物件の取引実績がある会社を選び、条件に合う物件を紹介してもらいましょう。
5.オフィス物件の内見をする
希望の物件が決まった後は、実際に内見をしましょう。物件の紹介ページや不動産会社の営業担当の話だけで分からない情報は、自分の目で見て確認することが重要です。契約した後に問題点が発覚する場合もあるため、内見の時に気になる点を質問して疑問を解消しましょう。
6.契約の手続きをする
物件の契約を希望する場合は、契約内容を確認した後に手続きを行います。契約期間、更新時の条件、退去の場合の申告期限、原状回復の有無などを確認しましょう。手続きの際は、印鑑証明書や登記簿謄本などが必要になる場合があるため、事前に用意する必要があります。申込み後、審査通過後に正式な契約を結びます。
オフィス物件の現地確認のポイント
オフィス物件を探す際は、候補となる物件に実際に足を運び、自身の目で現地確認しましょう。
以下で、オフィス占有部分、周辺環境や共有部における現地確認のポイントを解説します。
オフィス占有部分の設備、景色、方角をチェックする
現地確認で実際にオフィスに足を運ぶ際は、第一にオフィス専有部分の設備を確認しましょう。
具体的な確認事項としては、オフィスの天井に取り付けられている照明器具のタイプや照度、空調設備(機器のタイプや動作時間)、温度調節が個別でできるのか、ビルで集中管理しているかなどが挙げられます。
また、窓からの景色(日中、夜間)や方角(西日の入る方向や日当たり)はオフィスレイアウトを考える際に大切な情報となりますので、現地でしっかりと確認しましょう。
オフィス物件の周辺環境をチェックする
オフィス周辺の環境の悪さや信号や坂が多いなどアクセスの悪い土地は、社員のモチベーションの低下につながるため、契約前に必ず、現地の環境の確認を行いましょう。飲食店やコンビニ、弁当店、郵便局や社用車カーシェアなどが徒歩圏内にあると便利です。
ビル周辺の治安にも注意が必要です。残業で遅くなった場合でも安心して帰れるかどうか、夜間の周辺環境もチェックすることをおすすめします。また、競合や取引先と同じビルへの入居を避けるため、内見の際は、テナントの確認も行いましょう。テナントはエントランスに設置してある看板や郵便受けから確認できます。
オフィス物件の共用部分の設備・整備を確認する
<エントランス>
オフィス物件の共用部分が整備されているかどうか、中でもエントランスは来訪客の印象に残るため、管理が行き届いている物件を選ぶ必要があります。また、デザインが自社のイメージに合うかどうかもよく見ておきましょう。来訪者がビルに入って最初に感じるエントランスの雰囲気は会社のイメージに直結します。明るく開放的なエントランスであれば入りやすく良い印象を抱くでしょう。
<ゴミ集積場>
ゴミ集積場の整備状況は、物件の管理体制を判断するのに欠かせないポイントです。ルールがきちんと守られて運営されていることが重要です。ゴミの捨て方から管理会社の運営やテナントにいる方たちのマナーの良し悪しがわかるため、内見の時にチェックしておきましょう。
<その他設備>
駐車場やエレベーター、セキュリティ体制、トイレの数、喫煙者がいる場合には、喫煙所の有無など、ビル自体に必要な設備が揃っているか機能面が充実しているかどうかも確認が必要です。
まとめ
オフィス物件を探す際は、あらかじめ条件を整理することが重要です。必要な条件を満たす物件が見つかった後は、実際に足を運んで確認する必要があります。オンラインだけでなく実際に現地に訪問して情報を得ることで、物件を探す際の失敗を避けられるでしょう。
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