オフィスの一角にファミレス席を導入している企業が増えてきました。オフィスにファミレス席があると、さまざまな用途で活用できて便利です。
この記事では、オフィスのファミレス席の概要とともに、どんな用途で活用しているのかについて解説します。オフィスのファミレス席のレイアウト例もご紹介させていただきますので、ぜひご参考ください。
オフィスに設けるファミレス席とは?
オフィスに設けるファミレス席とは、どのようなものなのでしょうか。企業がファミレス席を設ける理由についても解説します。
ファミレス席とは?
ファミレス席とは、シンプルなソファを向かいあわせにし、真ん中にテーブルを配置したボックス席です。ファミレスによく設置されているタイプの席であり、複数人がまとまって着席できる点が特徴的です。
ファミレス席の特徴
ファミレス席は、間仕切りなど周囲の空間との区切りはありませんが、基本的にはボックス席で向かい合って座っているため、セミオープンな空間になっています。デザインによっては、ソファの背もたれ側にゆるやかな仕切りがあるなどセミクローズドな空間になる場合もあるでしょう。会議室のようにかしこまった雰囲気ではないため、気軽に利用できるイメージがあります。
企業がファミレス席を設けている理由
オフィスにファミレス席を設ける企業が増えている理由として、気軽に集まって打ち合わせをしたりWeb会議をしたりするなど、さまざまな用途で利用できる点があげられます。また、オフィスにもファミレス席を設置できる最適な製品が増えてきているほか、空間のアクセントになることも、導入が進んでいる理由のひとつとなっています。
オフィスにファミレス席が導入されるようになった背景
守秘性が高い内容を扱う会議でなければ、個室で話す必要はありません。ファミレス席があると、いつでもすぐにメンバーと話し合いができます。配線など考慮する必要はありますが、ファミレス席は移動が簡単で、導入後のオフィスレイアウトの変更にも対応可能です。
オフィスのファミレス席の主な用途
オフィスのファミレス席は、さまざまな用途で利用されています。
たとえば、社内ミーティングのために、執務スペースの近くにファミレス席を設置してメンバーを集めるケースも増えています。また、セミクローズドな空間であれば、Web会議を実施する場合も便利です。企業によっては、商談のためにファミレス席を利用しているところもあります。内容によっては、完全な個室でなくても問題なく商談を進められるからです。さらに、休憩時のリフレッシュ空間としてファミレス席の利用を認めている企業もあります。
オフィスにファミレス席を設けるメリット
オフィスにファミレス席を設けると、さまざまなメリットがあります。具体的なメリットについて以下で解説します。
リラックスしてコミュニケーションを取れる
ファミレス席は会議室のように堅い雰囲気ではないため、ソファに座り、リラックスした気分で会話できます。気軽なコミュニケーションを実現しやすく、新しいアイデアも生まれやすくなっています。
狭い空間を有効活用できる
オフィスに新しく会議室を設けるスペースがなくても、ファミレス席なら問題なく追加できる可能性があります。狭い空間に配置しても、ファミレス席なら圧迫感がありません。移動もできるため、オフィスレイアウトを変更する際もスムーズです。
さまざまな用途で利用できる
ファミレス席は、幅広い用途のために利用可能です。突発的にミーティングや会議が必要になった場合でも、ひと目で空き状況を確認できます。急な来客時にも、簡易的な応接スペースとして活用可能です。机上面が広く使えるため資料を広げながら、また、モニターを設置すれば画面を見ながら打ち合わせをすることも可能です。
オフィスにファミレス席を設けるデメリット
オフィスにファミレス席を設ける場合、デメリットも発生します。ここでは、具体的なデメリットについて解説します。
機密性の高い内容は話せない
ファミレス席はほかの空間とつながっており、会議室のように密室ではありません。そのため、ファミレス席で話している内容がほかの人に伝わるリスクがあります。機密性の高い内容を話すのには向いていません。逆に、周囲がうるさいと、話し合いの邪魔になる恐れもあります。
大人数では利用できない
ファミレス席は2~6名など複数人で利用できますが、大人数の利用には向きません。大人数で集まる場面が多いなら、ファミレス席ではなく通常の会議室を設けたほうが使いやすい場合があります。
オフィスのファミレス席のレイアウト例
オフィスのファミレス席は、どのように配置すればいいのでしょうか。具体的なレイアウト例を紹介します。
壁で囲んでクローズドな空間を作る
ファミレス席の周囲を壁で囲めば、クローズドな印象が強まります。メンバーだけで共有したい内容であっても、周囲をあまり気にせずに会話できます。出入り口には仕切りがないため、周囲からファミレス席の様子を確認可能です。足元が抜けたデザインであれば、ブース内の圧迫感をより軽減し、ブースの外からも中の様子が感じられます。周囲と程よい距離感を保ちながら、ミーティングや作業に集中できます。
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窓際に設置して開放感を出す
ファミレス席を窓際に設置すれば、オフィスの空間を有効活用できます。一般的なオフィスビルは窓際に柱が配置してあり、デッドスペースになっている場合も多いです。ファミレス席は狭いスペースにも設置できるため、窓際にも馴染みやすいでしょう。ファミレス席から外の景色がみえると、休憩中もリラックスしやすくなります。
壁際にホワイトボードを設置する
ファミレス席の奥の壁にホワイトボードを設置すると、ファミレス席での会議やミーティングの際に役立ちます。急に議論が始まってもすぐにメモを残せるため便利です。また、ホワイトボードではなくモニターを設置すれば、資料を映しながら説明できるようになります。
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背もたれ側が高い家具でパーテーション代わりにする
壁を設置せずに空間を区切りたい場合は、背もたれ側が高めの家具を選びましょう。背もたれが高いとファミレス席の様子がみえにくくなるため、個室に近い状態になります。オフィス全体がある程度広ければ、背もたれが高い家具を設置してもそれほど圧迫感は出ません。オフィスの状況にあわせて調整しましょう。
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カフェ風のデザインにして雰囲気を変える
ファミレス席のデザインにこだわると、オフィスのほかの場所とは異なる雰囲気にできます。社員が休憩時にファミレス席を使用する際も、気分転換がしやすくなるでしょう。ファミレス席をカフェのようなおしゃれなデザインにしている企業もあります。
ファミレス席を応接スペースとして利用する場合も、おしゃれなデザインを採用していればイメージアップにつながります。
オフィスへのファミレス席の導入を成功させるポイント
ファミレス席の導入を成功させるためには、さまざまなポイントを意識する必要があります。具体的なポイントについて解説します。
さまざまな用途のために使える空間にする
ファミレス席は活用の幅が広いため、最初から用途を限定するのではなく社員が柔軟に使えるスペースとして運用するとよいでしょう。たとえば、打ち合わせや会議に活用する場合、WEB会議システムやホワイトボード、モニターを設置することで会議空間として充実させることができます。そのほか、リフレッシュスペースの近くに設置し昼休みに食事をとるためのスペースとしても活用できるようにしたり、作業に集中したいときに個人で利用できるスペースとして活用したりする方法もあります。
セミクローズドな印象を大切にする
ファミレス席は、机を挟んで向かい合って座るセミクローズドな印象が特徴的です。ソファの背もたれを低くすればよりオープンな雰囲気になりますが、周囲の影響を受けやすくなるため注意しましょう。ファミレス席はセミクローズドな印象を保ち、自席や会議室などほかの場所とは異なる使い方ができるようにする必要があります。
使い方のルールを定める
ファミレス席は数が限られているため、使い方のルールをあらかじめ決めておきましょう。予約制にすれば、使いたいときに使用できます。ただし、予約が埋まっていると気軽に利用できない可能性もあるため、注意が必要です。予約が必要な席と予約が必要ない席をわけておけば、柔軟な使い方ができるようになります。
まとめ
オフィスにファミレス席を導入すれば、さまざまな用途で幅広く活用できます。スペースの有効活用にもつながるため、レイアウトやデザインを工夫して最適なファミレス席を採用しましょう。
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