島型(対向島型)デスクレイアウトとは?メリットや事例をご紹介

オフィスの大半の面積を占めるデスクエリアは、組織の姿や働き方を決める重要なエリアです。デスクの並べ方は、特に自席周りのコミュニケーションの取り方を左右するため、自社の働き方に合わせて、最適なレイアウトを選ぶことが大切です。

今回は、デスクレイアウトの中で最もスタンダードな島型デスクレイアウトについて、メリットや課題、解決策、実際の事例をご紹介します。

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島型(対向島型)デスクレイアウトとは

島型デスクレイアウトは、デスクを向かい合わせに並べ、島を形成する配置方法です。このスタイルは、同じ部署のメンバーが対面する形になり、対向島型とも呼ばれます。

島型デスクレイアウト_2

▲ オフィスガイドブックvol.11より抜粋

同向型、ブーメラン型などのデスクレイアウトはこちらのページでご紹介しています。

【最新事例16選】おしゃれな「オフィスレイアウト」の作り方 | コラム | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

4席1島のデスクレイアウト

4席1島のデスクレイアウトは、島型デスクレイアウトで多く見られる配置です。すべての席が通路に面することで、人に接する機会を増やすことができ、かつ席での打ち合わせが行いやすくなるため、自席周りのコミュニケーションが活発になります。

4席1島のデスクレイアウト

管理職のデスクレイアウト

島型デスクレイアウトにおける管理職の座席配置をご紹介します。

島から独立

管理職の席を島から独立させて設置するパターンです。部下の動きを把握しつつ、ある程度の機密性が保てます。部下は常に見られているプレッシャーを感じる場合がありますが、島からの距離を離して通路とすることで軽減します。

島から独立

島に隣接

管理職の座席を島に隣接して配置するパターンです。チームとしてのまとまり感があり、
部下の動きを把握しやすいレイアウトですが、部下は常に見られているプレッシャーを感じる場合があります。

 島に隣接

固めて配置

管理職の座席を1か所に固めて配置するパターンです。管理職同士のコミュニケーションが取りやすく、部下が相談に来た際、部門をまたぐ事項もその場で会話できます。部下とは離れているため、積極的にコミュニケーションを図る必要があります。

固めて配置

島内に配置

島内に管理職の座席を設置するデスクレイアウトです。フリーアドレスで採用されることが多くみられます。ヒエラルキー感が少なく、話しかけやすくなる反面、部下の相談が多いと周囲の人が落ち着かないため、近くに打ち合わせスペースを設けましょう。

島内に配置

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島型デスクレイアウトのメリット

島型デスクレイアウトの最大の特徴は、チーム内のコミュニケーションが活性化されることです。近い距離で向かい合って仕事をすることで、情報共有がスムーズになり、気軽に相談できる環境が生まれます。特にアイデア出しやブレインストーミングなど、チームでの創造的な作業に適しています。

また、業務効率の面でも大きなメリットがあります。チームメンバー同士で知識やスキルを共有しやすく、お互いの進捗状況も把握しやすいため、チームワークを重視する部署での生産性向上が期待できます。

さらに、スペースの有効活用という点でも優れています。プリンターなどの共有物を集約できるため、限られたオフィススペースを効率的に使用することができます。

島型デスクレイアウト

島型デスクレイアウト:霞が関ライブオフィス

島型デスクレイアウトを採用する際に考慮すべき点

一方で、考慮すべき課題もあります。最も大きな課題は、個人の集中力への影響です。周囲の会話や動きが気になりやすく、集中を要する個人作業には適さない場合があります。また、電話対応やWEB会議の際も周囲への配慮が必要となります。

プライバシーの確保も課題の一つです。パソコンの画面が他者から見えやすい環境のため、個人情報を扱う業務では特に注意が必要です。さらに、部門ごとに島が形成されることで、他部門との交流が限られてしまう可能性があります。

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島型デスクレイアウトを採用する際に併せて導入を検討したい設備

島型デスクレイアウトを採用する際に併せて導入を検討したい設備を紹介します。

集中ブース(フォンブース)

オープンな島型レイアウトでは、集中力の維持やプライバシーの確保が課題となります。この解決策として、集中ブースの設置が効果的です。

集中ブースは、重要な個人作業や機密情報を扱う業務に最適な空間を提供します。また、遮音性能の高いブースを設置することで、オンライン会議や電話対応の際にも活用できるため、周囲への音声の配慮も不要になります。特に昨今のリモートワークの増加に伴い、WEB会議用のスペースとしても重要な役割を果たしています。

WEB会議ブース

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ミーティングスペース

島型レイアウトでは部門間の交流が限られがちですが、適切なミーティングスペースを設けることでこの課題を解決できます。

執務スペースの近くにミーティングスペースを配置することで、部門を越えた打ち合わせや情報交換が容易になります。また、チーム内での急な相談や、少人数でのディスカッションにも柔軟に対応できます。

ミーティングスペース

ミーティングスペースのアイデア4選、設置事例や会議室との違いを解説 | コラム | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

島型デスクレイアウトのオフィス構築事例

当社が手掛けた島型デスクレイアウトの事例をご紹介します。

コミュニケーションと集中環境の両立を実現したオフィス

チーム内のコミュニケーションを活性化しながら、個人の集中力も確保できる工夫を施しています。デスクトップパネルの設置により、適度なプライバシーを確保。また、長時間のデスクワークに配慮し、天板の傾斜角度が調整可能なデスクを採用することで、働く人の身体的負担を軽減しています。

ソディック様_島型レイアウト

営業・サービス部門の自律的な働き方とコミュニケーションを促進するオフィス | オフィスレイアウト・デザイン事例 | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

職種に応じた柔軟なレイアウト設計

オフィスの両サイドには営業職向けのフリーアドレススペースを配置し、中央には固定席メンバー用のデスクを設置。さらに、集中作業に適した半個室型のブース席も用意することで、多様な働き方に対応しています。

株式会社石﨑本店様_島型レイアウト

株式会社石﨑本店様_集中ブース

人と人とのつながりを重視し、新たな価値を創造する快適なオフィス | オフィスレイアウト・デザイン事例 | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

効率的なワークスタイルを促進する空間設計

営業部門にはフリーアドレス制、管理部門にはグループアドレス制を採用し、部門特性に合わせた運用を実現。収納庫の天板を活用した立ち会議スペースを設けることで、スピーディーなコミュニケーションを促進しています。

名鉄都市開発株式会社_島型レイアウト

業務にチーム、グループ会社との新たな連携を模索し、成果に応じて柔軟に連携し活動するつなげる働き方を実現するオフィス | オフィスレイアウト・デザイン事例 | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

快適性とデザイン性を追求したオフィス空間

木目とモノトーンを基調とし、カフェのような落ち着いた雰囲気を演出。意匠性の高いカーペットやレンガ調のビニールクロスでアクセントを加え、働く人のモチベーション向上にも配慮しています。執務スペースに隣接してリフレッシュエリアを設置し、窓側のハイテーブルや奥のソファーなど、気分に応じて使い分けられる空間を提供しています。

エバラ物流様_島型レイアウト

内装デザインを一新し、従業員の働きやすさ・ブランディング向上を追求したオフィス | オフィスレイアウト・デザイン事例 | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

コミュニケーションを促進する動線設計

メイン動線からオフィス全体が見渡せるレイアウトを採用。部長席を固定せずに配置することで、スピーディーな情報共有と意思決定を実現しています。

トヨタユナイテッド静岡株式会社_島型レイアウト

トヨタユナイテッド静岡株式会社_島型レイアウト

窓際には打ち合わせコーナーを設置し、執務スペースからスムーズに移行できる動線を確保。さらに、オフィス中央にはカウンターテーブルを備えたラウンジスペースを設け、偶発的なコミュニケーションを促進しています。また、子連れ出勤にも対応できるよう、ソファーやモニターを備えた空間も用意し、多様な働き方をサポートしています。

トヨタユナイテッド静岡株式会社_島型レイアウト

グループ会社3社合併によるシナジー効果を高めるオフィス | オフィスレイアウト・デザイン事例 | オフィス移転・レイアウト・デザイン | コクヨマーケティング

まとめ

島型デスクレイアウトは、チーム内のコミュニケーション活性化や業務効率の向上など、多くのメリットを持つオフィスレイアウトです。一方で、集中力やプライバシーの確保、部門間交流の促進など、考慮すべき課題もあります。

これらの課題に対しては、集中ブースやミーティングスペースの設置、適切なパーティションの活用など、様々な解決策があります。当社の事例でご紹介したように、企業の特性や目的に応じて、これらの要素を効果的に組み合わせることで、理想的なオフィス環境を実現することができます。

重要なのは、単にデスクを配置するだけでなく、従業員の働き方や組織の目標を踏まえた上で、最適なレイアウトを選択することです。コミュニケーションの活性化、業務効率の向上、従業員の快適性など、様々な要素を総合的に検討する必要があります。

コクヨマーケティングでは、コクヨグループ年間25,000件を超えるオフィス構築の実績を活かし、デザイン性はもちろん、従業員の快適性や創造性、業務効率性まで考慮した最適なオフィスレイアウトをご提案いたします。島型レイアウトの導入やオフィス環境の改善をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

また、コクヨの社員が実際に働いているオフィスをご見学いただける「ライブオフィス見学」も実施中です。ぜひお気軽にお問い合わせください。

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よくあるご質問

オフィスの移転に関して

コストを抑えて移転を行いたいです。どんな方法がありますか?

コストを抑えた移転は、移転先ビルの選定から始まります。

お客様の働き方から、出勤率やオフィス機能を見極め、契約面積を最適化する事が重要になります。

ぜひ、移転先のビル検討からご相談ください。

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見積もりを依頼する際に用意しておくことはありますか?

移転費用は、オフィスの面積や諸条件によって大きく異なります。

基本的には弊社の担当者が現場へお伺いし、現地調査を行った上で、お見積りを作成いたします。

現状の平面レイアウト図や移転先の図面をご用意いただければ、より早くお見積りが可能です。

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見積もり段階での費用は発生しますか?

基本的にお見積りは無料で対応しております。費用が発生する場合は、事前にご連絡いたします。お気軽にご相談ください。

大体どのくらい前から準備をすれば良いですか?

平均8ヵ月~1年程度の準備期間が必要です。規模にもよりますが、短期の移転でもコクヨマーケティングなら、計画立案から移転先オフィス運用までのスケジュール提案・管理が可能です。

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オフィス移転の経験がないため、何から手を付ければ良いか分かりません

お客様の環境・状況によって、何から始めれば良いのかは全く異なります。
コクヨマーケティングでは、ヒアリングや現状調査を行う事で、お客様それぞれのゴールイメージを明確化し、いつまでに何を行う必要があるのかを適切にご提案いたします。

移転準備の業務まで手が回るか心配です

年間25,000件以上の実績を持つコクヨマーケティングは、お客様の移転プロジェクトを円滑に進めるために、移転先ビルの選定からオフィスの運用まで、ワンストップでサポートいたします。経験豊富な弊社のスタッフにおまかせください。

オフィスのリニューアルに関して

社内のレイアウトを変更したいのですが、現状図がありません

正確なレイアウト設計を行うため、直接現場へお伺いして実測し、現状図を作成いたします。OA機器、サーバー、電話交換機の配線状況や、家具配置の安全性なども考慮した上で、現状図作成から変更図の作成も可能です。

業務を続けながら施工してもらうことは可能ですか?

ご依頼の内容によって異なります。家具の移動や配線工事であれば、業務を続けながら施工を行う事が可能です。
造作やパーティションの解体など、工具の音が大きく、作業スペースが必要な場合は、ビル管理と調整しながら、土日や夜間を利用して安全に施工を行います。お客様ごとに詳細なお打ち合わせをし、最適なスケジュールをご提案いたします。

どのくらいの費用がかかりますか?

リニューアル費用は、オフィスの現状や、お客様の解決すべき課題、目指す働き方によって、大きく異なります。
コクヨマーケティングでは、オフィスづくりのプロフェッショナルがヒアリングや現状調査を行い、家具やICT、内装工事からオフィスの運用方法まで、幅広いご提案をいたします。お見積りは無料で対応しております。お気軽にご相談ください。

フリーアドレスやWEB会議の導入など、新しい働き方の提案も行っていただけますか?

はい。社会の変化やお客様の課題に対して、柔軟に対応できる働き方を様々な角度からご提案いたします。時代の動きに合わせて、これからの新しい働き方を一緒に考えていただけるのが「コクヨライブオフィス」です。コクヨ社員が多様な働き方を実践するオフィスをご案内させていただきます。

詳しくはオフィス見学のページをご確認ください。

各部署の意見を取り入れたリニューアルを行いたいです。何か方法はありますか?

コクヨの働く環境診断 はたナビ プロ」によって、社員の意識やオフィス環境の課題の見える化と、優先順位付けが可能です。

各社員に専用WEBページの案内をメールで発信し、任意の期間内で64問の質問に回答して頂く仕組みです。

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