近年、座りっぱなしの作業による健康リスクの増加や業務効率の低下を防ぐためにスタンディングワークを適度に取り入れる企業が増えています。この記事では、スタンディングワークを導入しようと検討している企業のご担当者に向けて、メリットやデメリット、選び方を解説しています。
スタンディングワークとは
スタンディングワークとは、立った状態のまま、仕事や作業をする働き方のことです。昨今、オフィスの事務作業やパソコン業務など、長時間座ったままの作業を続けることにより、腰痛や肩こりなどの健康リスクだけでなく運動不足などの健康問題が指摘されるようになりました。
このような背景からオフィスのスタンディングワークが注目されるようになりました。
スタンディングワークの導入は「バランス」が重要
スタンディングワークを導入している社員は、一日中、立ったまま作業をしているわけではありません。それでは疲労がたまり、作業効率の低下につながります。
例えば、60分の作業時間の内、15分をスタンディングワーク、残り45分を従来の座ったままの作業にするなどのバランスを考えて取り入れることが大切です。
スタンディングワークのメリット
スタンディングワークを取り入れると、社員の健康面や、作業効率が向上するメリットが期待できます。
生産性が向上する
一般的に緊張感がある状態では眠くなりにくく、仕事の集中力が持続すると考えられています。座って作業する場合と比べて適度な緊張感があるので、適宜、休憩を挟むことで集中力を途切れさせない工夫をすることが大切です。
よい姿勢で作業でき、肩や腰への負担が軽減する
座ったまま集中して作業をしていると、自然と首が前に出る、いわゆる猫背の状態になります。しかしスタンディングワークは、モニターと同じ高さの目線のため前傾姿勢になりにくく、正しい姿勢で作業が続けられます。さらに背骨をS字に保つ姿勢を保てるため、腰や肩の負担の軽減が期待できます。
コミュニケーション活性につながる
座りっぱなし、立ちっぱなしで同じ姿勢を取り続けるのではなく、それぞれの姿勢をバランス良く取る上手に取り入れましょう。特にスタンディングワークの場合、ほかの社員と目線を合わせる機会が増え、座っているときよりも話しかけやすくなり、コミュニケーションの活性化が期待できます。
スタンディングワークのデメリット
スタンディングワークは、体への負担がかかることが懸念されます。
座ること、立つことは交互にしましょう
スタンディングワークは、自重を自分の体で支えるため、いきなり業務時間のほとんどをスタンディングワークに充てていると、体への負担が増えてしまいます。最初は数時間のみで試し、体が慣れてきてから少しずつ増やしていきましょう。適度に身体にかかる重さを調節し、疲労した筋肉を休ませることが大切です。
スタンディングワークツールを選ぶポイント
スタンディングワークツールを選ぶ際、高さ調整ができることが重要になります。高さ調整の方法とともに解説します。
高さが調節できるか確認する
スタンディングワークツールは、高さの調整ができるものを選びましょう。高さ調整が可能だと、気分次第でスタンディングから座るときも作業姿勢を変えられるので、簡単にモードチェンジができます。
高さ調節の方法を確認する
高さ調整の方法は、おもに以下の3つに分けられます。
- ハンドル式
- レバー式
- 電動式
それぞれの使いやすさや特徴を解説していきます。
ハンドル式
ハンドル式のスタンディングワークツールは、デスクの側面についたハンドルを主導で回して高さを調整します。レバー式、電動式と比べると時間と手間がかかりますが、その分、価格を抑えられます。
レバー式
レバー式のスタンディングワークツールは、側面のレバーや足元のペダルを押すことで、ガス圧を解放して天板の高さを調整します。ハンドル式に比べて調整する時間は短縮できますが、高さの微調整が難しい場合があります。
電動式
電動式のスタンディングワークツールは、家庭用コンセントから流れる電気を使い、天板の高さを調整します。
ボタン1つで調整できるうえ微調整も簡単なため、快適さを優先するなら電動式がおすすめです。任意の高さを登録できる商品もあります。
スタンディングワークの取り入れ方
スタンディングワークを取り入れる際のポイントを解説します。
時間を決める
まず時間を決めて取り入れましょう。たとえば2時間以内、集中したいときのみにするなど、休憩やリフレッシュを挟みながら活用すると、メリハリがでて仕事の集中力が増し生産性も上がるでしょう。
打ち合わせに取り入れる
立った状態で仕事を行うと、座っている時とは異なる緊張感があります。いつもの打ち合わせや会議をスタンディングワークに変えてみると違った効果が得られるかもしれません。
おすすめのスタンディングワークツール
おすすめのスタンディングワークツールをご紹介します。
SEQUENCE(シークエンス)は、電動昇降する、63~129cmの間で高さを調節できるデスクです。またデスクの高さと合わせて、デスク天板の傾斜角度を調整できるので首の筋負担が軽減され、視線が上がり、良い姿勢で作業が進められます。
SENTIR(センティア)は、天板や脚の素材、脚の形状など、2,000通りの組み合わせから選べます。ファッションのコーディネートをするような感覚で、ワークテーブルの仕様を選択することができます。
天板をフラップし効率良く収納できるため、人数に合わせた場の設定が簡単にできます。シーンに合わせて簡単に操作できる、3段階の高さ調節機能があります。天板の高さを、720mm、800mm、900mmの3段階に手動で調整できます。立ったり、座ったり、シーンや姿勢に合わせて、簡単に天板高さを変えることができます。また天板をフラップし効率良く収納できるため、人数に合わせた場の設定が簡単にできます。
まとめ
スタンディングワークは立った状態のまま仕事や作業をする働き方のことです。
肩や腰の負担軽減などの健康面のメリットと、適度な緊張感が持続することで集中力向上が期待できます。高さ調整ができるスタンディングワークツールを選び、スタンディングワークを取り入れていきましょう。 オフィス移転、リニューアルに合わせてスタンディングワークを取り入れるなら、コクヨマーケティングをご活用ください。年間2万5,000件以上の豊富な実績から、お客様の働き方に合わせた空間をご提案します。
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