頑張るだけじゃダメ?成果を出す人の「2割報告」術

時短勤務社員(仕事と家事の両立に奮闘中!)

仕事に全力を注いでいるのに、なかなか評価されない…。そんな経験、ありませんか?今となっては、社会人歴が10年を超え、後輩にドヤ顔でアドバイスをしている私ですが、若手社員だった頃、同じような悩みを抱えていました。

そんな中で気が付いたのは、ただ頑張るだけでなく、別のあることでした。今回は、そのような私の経験から日々実践している仕事術をご紹介します。

一生懸命頑張ったのに評価されない・・・なぜ?

上司から指示された重要な企画書を一週間かけて必死に作成し、自信満々で提出。その後、上司から大量の修正が入り全部イチからやり直し・・・。やりきれなさを晴らすために、暴飲暴食に走ったことが幾度となくありました。

当時の私は「もう少し自分でやってみよう」「ある程度できてから相談しよう」「この内容で相談すると仕事ができないヤツだと思われそう」との思い込みから、「グラフや図表なども時間をかけてキレイに作って完成してから上司に確認するのが社会人のあるべき姿だ!」と考えていました。この頑張りが落とし穴になるとも知らずに・・・。

自分だけで頑張って完成させる(細部にもこだわる)→完成後に上司に確認する→上司の期待と成果物にギャップが生まれる→やり直す→期限に間に合わない(せっかく頑張ったのに・・・)→次はもっと頑張る→・・・・ といった悪循環に陥っていました。

上司からすると「頑張りはわかるけど、ちょっとズレてるんだよな」と感じていたと思います。この状況では、評価は上がりませんよね。

このような経験から、私は仕事の進め方を見直しました。そして常に心掛けるようになったのは、次にお伝えする「2割報告」というルールです。

「2割報告」とは?

「2割報告」とは、作業の2割が完成したタイミングで上司に報告し、方向性を確認するという方法です。
なぜ2割なのか?それは、ある程度形になっていて方向性が見えてきた段階だからです。この段階で報告することで、上司の意図とずれていないかを確認できます。
「でも、完成度が低いのに報告して大丈夫?」って思う人もいるかもしれません。心配いりません。むしろ、上司の意図とは異なる方向で仕事を最後まで進めてしまうほうが、時間と労力の無駄になってしまいます。早めの報告は、そのリスクを大きく減らすことにつながります。

2割報告

「2割の報告」のメリット

「2割の報告」には、いくつかのメリットがあります。

  1.  方向性の確認:早い段階で上司の意図を確認できるので、大きな軌道修正が必要になるリスクが減ります(かなり大事!)
  2. 時間の節約:最初から正しい方向で作業を進められるので、完成後に修正するのに比べて無駄な時間を省けます。(急がば回れ!)
  3. 信頼関係の構築:こまめな報告は、上司との信頼関係を深めることにつながります。
  4. スキルアップの機会:上司からのフィードバックを早めに得られるので、自己成長のチャンスが増えます。

実は、私の周りの仕事ができる人ほど、この「2割報告」のようなコツを自然に実践しています。人に相談することで、思いもよらないアイデアが生まれたり、自分では気づかなかった視点を得られたりすることがあります。仕事ができる人は、そういった経験を重ねて、「頼ること」の大切さを実感しているのだと思います。

実践のポイント

では、「2割報告」を実践する際のポイントをいくつかご紹介します。

  1. 進め方を確認・共有する:まず上司から依頼を受けた際に「一旦、2割完成の段階で途中経過を報告します」といった具合にあらかじめ上司と仕事の進め方を共有しましょう。
  2. 簡潔に報告する:有意義な時間となるよう、ポイントを絞って端的に報告・相談しましょう。
    例)この段階ではスライドのおおまかな構成を作成(図表などの作りこみは、報告後に着手/資料の用途にもよりますが、この時点では資料の色やデザインに時間をかけなくてOK)
  3. 質問を準備する:単なる報告ではなく、疑問点や確認したいことをまとめておきましょう。(ざっくりした内容で相談すると、ざっくりとした回答しか得られませんので、具体的に困っていることなどを書き出しておく)
  4. フィードバックを活かす:上司のアドバイスを真摯に受け止め、次の作業に活かしましょう。

 

途中で報告するのは面倒だなと思う方もいるかもしれません。ただ、完成後に修正する方がもっと大変です。「仕事のクオリティがなかなか上がらないな」「頑張っているのに評価されないな」とお悩みの方は、ぜひ「2割報告」を実践してみてくださいね。

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