新型コロナウイルスの感染経緯には、咳やくしゃみなどはもちろん、至近距離での会話による「飛沫感染」が多くあります。
マスクの着用や手洗いの徹底といった、個人が最大限の感染対策を講じることはもちろんですが、多くの人が空間を共有するオフィスでは、あらゆる工夫や運用の変更が必要です。
そこで今回は、霞が関オフィスで行っている飛沫感染防止対策やその運用についてご紹介します。
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飛沫感染防止対策〜マスク着用編〜
皆さんのオフィスでは、新型コロナウィルス感染対策について、どのようなことを講じましたか?弊社では、以前もご紹介しました「働き方ガイドライン」に基づきオフィスを運用しています。
まずは、基本的なことですがマスク着用の徹底です。
霞が関オフィスには、執務エリアへの入口に、計測カメラを設置しています。このカメラ、優れもの。顔をカメラにかざすと、検温だけではなく、マスク着用をしていないとアラートを発します。
体調がよく、マスクをしていても、このカメラに顔をかざす時は、毎回少しドキドキします。
この計測カメラ(サーマルカメラ)はオフィスの3箇所に設置しています。当初は、出社率の高い「人事・総務・経理部門」や「受発注部門」の社員がよく利用する入口に1箇所だけ設置していましたが、最近増設し、執務エリアへのすべての入り口に設置完了しました。
また、オフィス啓蒙ポスターを掲示して、マスクの着用含め、ディスタンス等の周知も徹底しています。
飛沫感染防止対策〜席の間引き編〜
「働き方ガイドライン」のオフィスでの着席時ルールに以下があります。(一部抜粋)
✔ 十分な距離を取って着席し、執務エリア在籍率は50%未満を目安にする
✔ 1席空ける、対面で座らない、横並びもしくは2m以上空けて斜め座りとする
✔ 固定席等で対面となる場合はミーティングスペースやフリースペースを利用する
このガイドラインにそって、オフィス内では着席時に十分な距離が保てるよう、席を間引いたり、正面や真横に座ることができないよう着席不可の席にはアラートサインを貼りました。執務エリアにある4人用テーブルは現在、1名だけ座ることが可能です。
また、コロナ前は打ち合わせエリアにあった台形テーブル。これは一部を執務エリアに移動しました。この台形テーブル、対面にならないよう、角度をつけて座ることができます。また、キャスター付きデスクなのでフレキシブルにレイアウト変更ができ、コロナ対応には、もってこいのテーブルで大変助かります。
飛沫感染防止対策ができない個所にアクリルパネル設置
このように、フリーアドレス席においては、十分な距離を保てるよう席の間引きなどの対策を行ってきましたが、ここで1つ問題がでてきました。
それは、経理部の固定席です。弊社では、多くの社員がフリーアドレス運用をしているのですが、経理部員の数名含め一部の社員は固定席を利用しています。経理部の固定席には経理専用端末があり、そこでしかできない業務があります。業務の都合で固定席利用者が複数名出社することになれば、距離の確保が難しくなります。そこで、その解決策として、経理部の固定席にはアクリルパネルを設置することになりました。透明なパネルなので、圧迫感はなく、時には前後隣同士でコミュニケーションをとりながら業務を進めることも可能です。スペースが限られていて、オフィスのデスクの配置を大きく変えることが難しい場合には、置くだけで簡単に設置できる飛沫感染防止パネルはおすすめです。
この対応により、作業環境の改善を図ることができました。
この他、執務エリア内では、通路やミーティングエリアにもこのアクリルパネルを設置しています。
こちらは「人事・総務・経理部門」の保管庫の上にあります。お客様が弊社オフィスをご見学いただく際の執務エリアへの入口ドア付近でもあります。お客様や社員の感染予防のために、こちらにもパネルを設置しました。
また、以下通路の真横は出社率の高い「受発注部門」の社員がいるエリアです。加えて、販促ツールの集中保管庫もありますので、社員がよく行き来します。パネルは通路沿いの保管庫の上に設置していますが、この写真、パネルがどこにあるのかわかりずらいですよね。霞が関オフィスに設置している感染防止対策パネルは、どれも透明タイプのものを利用していますので、オフィスになじんで写真の通り全く圧迫感を感じません。
この通路近くにいる社員は見た目からも安心して働くことができます。
次は、ミーティングエリアです。こちらのエリアも席もだいぶ間引きましたが、一部対面が避けられず、距離が十分に保てない打ち合わせデスクがあり、ここにもアクリルパネルを設置しました。
下部の隙間から資料等の受け渡しもでき、画面を見ながら、円滑なコミュニケーションをとることができます。
その他、こちらは以前もブログでご紹介しました「かさ上げパネル」です。既にパネルがあるデスクはこの対応でだいぶ費用を抑えることができました。
また、執務エリア外では、お客様に安心してご来社いただけますよう、受付にもアクリルパネルを設置しています。こちらも以前のブログでご紹介しましたね!
以上、霞が関オフィスの飛沫感染防止対策についてお届けしました。
新型コロナウィルス感染症の感染リスクを抑えるためには、人が密集しやすいオフィスでの飛沫感染防止対策はとても重要です。霞が関オフィスで実施している飛沫感染防止対策は、費用と時間はそれほどかからず、わりとどれも簡単に対応できるものばかりです。
コクヨでは、様々なタイプの飛沫感染防止パネルがありますので、これからも色々試してみて、最適な運用を検討していこうと思っています。
皆さんのオフィスも様々な工夫をされていると思いますが、弊社のいくつかの対応のうち、少しでもお役立ていただけそうなものがあれば幸いです!
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