コクヨマーケティングでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴い、現在出社率50%(緊急事態宣言下は30%)とし、在宅勤務やテレワークを取り入れた新しい働き方に挑戦しています。人事部では、新しい働き方を取り入れる中、社員の健康への影響や課題について、社内外の調査を集計しながら、課題や施策を検討・実施しています。
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2021.4.2【アンケート結果】テレワーク下の上司と部下のコミュニケーション課題
社員ヒアリングでも、とりわけ問題として多く上がっているのが「社内コミュニケーションの減少」です。今回、今後どの様なコミュニケーション施策が必要なのかを検討するために、改めて「社内コミュニケーションアンケート」を実施しました。
今回はそのアンケート結果についてご紹介します。
実施日 | 2021年8月24日~9月6日 |
対象者 | コクヨマーケティング 正社員・シニア社員・契約社員 838名 |
回答数 | 708名(回答率84.3%) |
実施内容 | *業務に関するコミュニケーション *業務に関するコミュニケーションの”中身”(プロセス・質) *業務に直接関連しないコミュニケーション |
【アンケート結果】業務に関するコミュニケーションの「量」について
まずは、業務に関するコミュニケーション量の過不足について、
- 業務上必要な報連相
- 業務上緊急性の高くないちょっとした相談
- 業務上何を相談したらいいか分からない相談
- 会社や部門の長期的な課題、ビジョンの共有や意見交換
の4つのテーマで調査したところ、いずれのテーマも「不足していない」と回答が一番多くなりました。
「不足しているので増やしたい」と「不足はしていないがより増やしたい」を足した“増やしたい”テーマとしては、『業務上緊急性の高くないちょっとした相談』が51.9%と他のテーマよりもやや高くなりました。
うち、顕在ニーズである「不足しているので増やしたい」の割合は『業務上緊急性の高くないちょっとした相談』が18.7%、『会社や部門の長期的な課題、ビジョンの共有や意見交換』が17.4%となり、他より高くなっていることが分かりました。
<部下あり>と<部下なし>の属性別では、「不足しているので増やしたい」と「不足はしていないがより増やしたい」を足した“増やしたい”と回答した割合が、4つすべてのテーマで<部下あり>が<部下なし>を上回り、<部下あり>対象者のコミュニケーションに対するニーズが伺える結果となりました。
<部下あり>で特に “増やしたい”と回答した割合が高かったテーマは、『業務上緊急性の高くないちょっとした相談』70.2%、『会社や部門の長期的な課題、ビジョンの共有や意見交換』61.4%でしたが、<部下なし>で“増やしたい”と回答した割合と比較すると、20pt以上の開きがあり、ギャップが大きいことが分かりました。
【アンケート結果】業務に関するコミュニケーションの「中身」について
続いて、自身の業務を遂行する上での業務に関するコミュニケーションの「中身」について、
- 背景情報、目的、ゴール
- 進め方、役割分担
- 仕事の裁量、期待値
- 率直な意見交換
の4つの切り口で調査しました。
「不足しているので高めたい」と「不足はしていないが高めたい」を足した“高めたい”テーマとしては、『率直な意見交換』が56.3%と他のテーマよりもやや高くなりました。『背景・目的・ゴール』や『進め方・役割分担』も50%を超える高い割合となっています。また、「不足しているので高めたい」顕在ニーズとしても『率直な意見交換』が最も多い20.3%という結果になりました。
<部下あり>と<部下なし>の属性別では、「不足しているので高めたい」と「不足はしていないが高めたい」を足した“高めたい”と回答した割合が、4つすべてのテーマで6割を超えたほか、<部下あり>が<部下なし>を上回り、【業務に関するコミュニケーションの「量」】に続いて、【業務に関するコミュニケーションの「中身」】についても、<部下あり>対象者のニーズが伺える結果となりました。
一方、<部下なし>では、『背景・目的・ゴール』『進め方・役割分担』『仕事の裁量・期待値』はいずれも「不足していない」が一番高い割合となりました。
【アンケート結果】業務に直接関連しないコミュニケーションの「量」について
業務に直接関係しないコミュニケーションの「量」について
- 雑談(趣味などの他愛のない話)
- 働き方(育児・介護などワークライフバランスについての相談や情報交換)
- 所属部門以外との情報交換(他部門の近況・様子)
の3つのテーマで調査したところ、「不足しているので増やしたい」と「不足はしていないがより増やしたい」を足した“増やしたい”テーマとしては、『所属部門以外との情報交換(他部門の近況・様子)』が58%と最も割合が高く、次いで『雑談(趣味などの他愛のない話)』が52.6%となりました。一方で『働き方(育児・介護などワークライフバランスについての相談や情報交換)』は、「不足していない」と回答した割合が34.5%となり、最も高くなりました。
<部下あり>と<部下なし>の属性別では、【業務に関するコミュニケーションの「量」について】と同様、「不足しているので増やしたい」と「不足はしていないがより増やしたい」を足した“増やしたい”と回答した割合が、3つすべてのテーマで<部下あり>が<部下なし>を上回る結果となりました。
また<部下あり>の50.3%が『所属部門以外との情報交換(他部門の近況・様子)』を「不足しているので増やしたい」と回答しており、顕在ニーズとして喫緊の課題となっていることが分かりました。このテーマは<部下なし>対象者の回答割合との差も24.6ptと一番大きくなりました。
さいごに
テレワークや在宅勤務の浸透など新しい働き方の導入により、対面でのコミュニケーションが減少する中で、社員アンケートでは、業務上必要なコミュニケーションはそれほど不足を感じることなく業務ができている傾向となっていましたが、業務に直接関係ないコミュニケーションの必要性が新たな課題として出てきています。
また、<部下あり>と<部下なし>など、属性別で見ても課題感の違いが浮き彫りとなりました。
われわれコクヨマーケティング人事部としても、社員の健康と会社としての生産性向上のために、定期的に社員アンケートを実施し、経営陣とも協議しながら、新しい働き方の問題点を洗い出し対応策を検討していきたいと思います。
みなさまの会社ではいかがでしょうか。ぜひ取り組みや施策など教えていただけますと幸いです。
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